その保険料、払いすぎていませんか?年代別・保険見直しのベストタイミング


はじめに:保険は「ほったらかし」が一番の損

「新社会人になった時」「結婚した時」など、何かの節目に勧められるがまま保険に入り、それ以降一度も見直さずに毎月同じ保険料を払い続けていませんか?実は、金融商品の中で最も見直しが必要なのが「保険」です。

人生のステージが変われば、あなたや家族に必要な「保障の額」も大きく変化します。昔入った保険をそのまま放置していると、「もう必要ない保障」に毎月高いお金を払い続けていたり、逆に「本当に必要な保障」が全く足りていなかったりする事態に陥ります。ムダな保険料を削ってNISAなどの資産運用に回すためにも、年代別の「見直しのベストタイミング」とチェックポイントを知っておきましょう。

【年代別】保険見直しのベストタイミングとチェックポイント

1.【20代〜30代前半】就職・結婚・出産のタイミング
人生の大きなイベントが続くこの時期は、保険に加入、または大きく見直す最初のタイミングです。

独身の場合: 万が一の事があっても、養うべき家族がいなければ高額な死亡保障は不要です。必要最低限の「医療保険」や「就業不能保険(働けなくなった時の保障)」のみに絞り、保険料を極限まで抑えて投資(NISA)の資金作りに注力しましょう。

結婚・出産した場合: ここで初めて「遺された家族の生活費や教育費」という大きな責任が発生します。しかし、ここで高額な「貯蓄型保険(終身保険)」に入ると保険料で家計が圧迫されます。保険料が安い「掛け捨ての定期保険(または収入保障保険)」を活用して、子供が独立するまでの期間だけ、ピンポイントで手厚い死亡保障を準備するのが賢い選択です。

2.【30代後半〜40代】住宅購入(マイホーム)のタイミング
住宅ローンを組んでマイホームを購入した時は、保険を「大きく減らせる」最大のチャンスです。

団体信用生命保険(団信)との重複をカット: 住宅ローンを組む際、大半の人が「団信(団体信用生命保険)」に加入します。これは、契約者に万が一のことがあった場合、残りの住宅ローンがゼロになる仕組みです。つまり、これまで加入していた生命保険の「遺された家族の住居費分」の保障は不要になるということです。ここを見落として、マイホーム購入後も独身時代や賃貸時代と同じ死亡保障を払い続けている人が非常に多いので、必ず保障額を減額(ダウンサイジング)しましょう。

3.【50代〜】子供の独立・定年退職が見えてきたタイミング
子供が社会人として独立し、教育費の負担が終わったタイミングは、保険の「出口戦略」を考える時期です。

死亡保障の役割終了: 子供が独立すれば、数千万円という大きな死亡保障はもう必要ありません。自身のお葬式代や死後整理資金程度(200万〜300万円)を残し、掛け捨ての死亡保険は解約、または大幅に減額して問題ありません。

老後の医療費への備えへシフト: 死亡保障を削った分、老後に備えた医療保険の見直しや、介護状態になった時のための備えに予算をシフトさせます。ただし、日本の公的医療保険(高額療養費制度など)は非常に手厚いため、過度な医療保険への加入は控え、最終的には「老後の医療費はNISAで増やした資産(現金)で払う」というスタンスを目指すのが最も効率的です。

「国の保障」を引いた残りが、あなたの必要な保険

保険を見直す際、絶対に忘れてはいけない大原則があります。それは、「いきなり民間の保険会社の商品から探さない」ということです。

私たちには、世界最高水準とも言われる公的な保障(遺族年金、高額療養費制度、傷病手当金など)がすでに用意されています。何かあった時、まずは国からいくらもらえるのかを計算し、「それでも足りない分だけを民間の保険で補う」。この引き算の考え方を持つだけで、保険料の払いすぎは劇的に防ぐことができます。

素人判断は危険!見直しはプロの無料診断から

「じゃあ今の保険を解約しよう!」とすぐに行動するのは少し待ってください。昔入った「金利の高いお宝保険」を解約して損をしてしまったり、健康状態の悪化で新しい保険に入り直せなくなったりするリスクがあります。

保険の見直し(解約・減額・乗り換え)には、現在の家計状況や国の制度を踏まえた緻密な計算が必要です。だからこそ、行動を起こす前に、保険と投資のプロであるIFAやFPに「現在の保険の健康診断」をしてもらいましょう。プロの視点でムダを省いてもらい、そこで浮いた数千円〜数万円をNISAの積立に回す「攻めと守りのバランス」を整えることこそが、豊かな将来への最も賢い初期準備となります。
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